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つらつら
「キッドとキラー」って呼ぶ時の耳なじみのよさは、頭文字が同じだからというのが大きい。ついでに言えば50音順。
最近ふとこうして作中でセットで呼ばれることはないことに気づいた。仲間にだったら「キッドの頭とキラー」みたいな呼び方をされることはあると思うんだけど、並列にはならないんだよね。海軍や他の海賊になんてもっと呼ばれないだろうし。”キャプテン”キッドの名は呼ばれるとしても、キラーの名前が出ることなんてまずないんじゃないのか。
キラーって億越えの首ではあるけど、一般に認知されてるのかな。外見上目立つことは間違いないので、面は割れてると思う。ただ「キッド海賊団のところの仮面の奴」以上の認識をされてるかどうかってところは怪しいところかなと。
そもそもキラーの懸賞金のかけられ方がどういう感じなのか気になる。キッドの懸賞金が2年間で3億1500万ベリーから4億7000万ベリーと大幅に膨れ上がってるのに対し、キラーは1億6200万ベリーから2億ベリー。上げ幅はそう大きくない。
この金額差はそのまま実力差なんだろうけど、実際のところ彼らによる周辺被害が甚大になればなるほど「キッド海賊団」で十把一絡げにされてるからというのもあると思う。
天災のような暴力の中、誰が何を壊した、何人殺したなんて正確に記録できるわけがない。するとキッド海賊団の旗のもと行われた破壊は、ほぼそのままユースタス•キッド名義となるわけで、「2年前の”キッド”や”ドレーク”達の集結には……」とか「”キャプテン”キッドのガキが!」とか言われるわけです。
仮にある戦闘の時にキラーが大暴れして普段より多めに殺戮したとしても、それはキッドの手による殺戮と同義なのです。だからキラーの懸賞金については、政府が「キッド海賊団の2番手なら大体これくらいが相場だろう」と行状ではなくポジション重視で決めている可能性がなきにしもあらず。具体的にどれくらい被害を出しているかはあまり考慮されていなさそう。
キラーの戦闘スタイルが近接攻撃特化型っぽいことを考えると、その戦闘の痕跡はキッドの広範囲破壊能力にたやすく覆い隠されてしまう。とにかく個人の活躍は目立たない。
億超えの首にも関わらず「マスクの人」という呼ばれ方をされたことが全てを表していると思う。ここまで考えて私は閃きました。
キラーがキッドを呼び捨てにしていることだけじゃなくて、キラーがキラーと呼ばれることも大変希少性の高いものではないかということを。
まあ普通に考えてキッド海賊団のクルーはみんなキラーとかキラーさんとか呼んでるだろう。
でもあれだけ枕詞のごとく名前を呼ぶのはキッドだけ。これまで本編の中でキラーの名前を呼んだのはキッドだけ。キラーを一個人として認識しているのはキッドくらいなのかもしれない。そしてキラーが呼ぶ「キッド」は「キッド海賊団」を含まない。
この特別感。
これでキラーっていうのはキッドが名付けたとか言われた日にはどうしてくれよう。
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