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ベタなネタを描きたいときもある
実際キラーと全くおんなじ格好した奴が出てきたとして、瞬時に偽者だと分かるかっていうと難しいと思う。キラーを表す記号というのは仮面と長髪が突出していて、逆にいえばそこしか印象に残らない。でもキッドは仕草だとか体つきだとか他の人が目を向けない細かい特徴を知ってるといいよね。
キッドは何の気なしにそういうことを口にしてキラーを死ぬほど動揺させればいいと思う。普通なら日常会話として流れていく発言でも、キラーの心はいちいち引っかかるよ。
何かシャボンディ編から同盟の回までを読んでいると、キッドは場の流れを支配したがる傾向にあって、他人に聞かせたい言葉を確実に響かせる力がある気がする。そういう流れの時はキラーは黙ってることが多いけど、一応要所要所で軌道修正かけてるんだなと思ったのが同盟の回。ある程度キッドに気持ちよく喋らせておいて、抑えるところは抑える。ほんとナンバー2って感じがするわ。
で、そういう時キッドは「なァキラー」だとか「お前もそんな性分じゃねェだろ?」だとか問いかけてるのに返事を求めていない反語表現的なセリフを吐くことがある。それは「お前の返事は聞かなくてもわかってる」拡大解釈すれば「お前のことはわかってる」ということにもなってこれはこれで付き合いの長さを実感させる素敵なセリフなんだけど、これは単に話にリズムをつけるためのスパイスだろうし、キラーも別にそこには引っかからないと思う。「はいはい違いない違いない」くらいのもので流す感じ。でもそんな中でたまに具体的な話が入ってくるとドッキリするのではなかろうか。褒める時はできる限り具体的な言葉で褒めると相手は喜ぶと何かの本に書いてあったけど、それと同じで具体的にお前のこういうところ知ってるぜ、と来るとどぎまぎすると思う。
互いのことある程度知ってるのは知ってるけど、え、そんなところまで見てたの?という新鮮な驚き。驚きと謎の動悸。
残念なのはキッドは完全に素で言ってるので、あれこれ思い巡らせてるのはキラーだけというところ。キラーはね、何だかんだ言ってもキッド大好きだからね……。
今私は曇り空の下で虫眼鏡を用いて火を起こそうとしているかのような気分ですよ。
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ここ最近で驚いたできごとは、ローの髪が思ったより長かったことです。
というか鉄壁を誇っていたはずのローの帽子が飛んでいったことです。