キッド誕!(遅刻)
キッド誕生日おめでとう生まれてきてくれてありがとう!
そんなお祝いムードはあんまり表れていない漫画ですが、泣くキッドと夕焼けに照らされるキッドが描けたので我が内なる欲望は満たされました。
泣くキッド。少年時代はともかく今は何しても泣きそうにないなあ、ていうかちょっとやそっとで泣いてほしくないなあというところから考えて、高揚している時にポロッと出るくらいならそれっぽいかなあという結論に達した。強敵と出会った時。逆境に陥った時。イメージとしては嬉し泣きや怒り泣きに近い。あくびの時出る涙はもっと近い。
キッドは血の気が多そうなのでカッとして顔が紅潮→ついでに目も充血→涙押し出される みたいなメカニズムで周囲がギョッとするタイミングで頬に涙が伝っていたら面白い気がした。
ついでに言うと何で今笑うの?って時に笑ってそうな気がする。ピンチの時とか。私はキッドの笑いは基本的に楽しさ由来の笑顔じゃなくて威嚇行為だと思ってるんだけど、そういう文脈で笑いが浮かぶ感じ。本編でいえばレイリーに遭遇した時のような。とはいえPX戦の時なんかはずっと焦ってたし今のところすぐキレる若者でもあるので年を重ねて余裕が出てくればもっと笑顔が増えていくと思うよ……。たまにやるサメみたいな凶悪な笑い顔好きなのでもっとやってほしいよ。
キラー誕も涙をテーマに揃えてもいいかなあと思ったけどキラーはキッドの前では泣くまいと努めると思う。年上の矜持もあって。けどゾロの「二度と負けねェから!」みたいなイベントを経ててもいいなあ。色々考えよう。
最近”ジェシー・ジェイムズの暗殺”をみて、晩節を汚している憧れの人を裏切ってしまうというシチュエーションが失望の過程や裏切り後の悲哀含めてグッと来たのでそういうのも……いいなって。いやキラーがキッドを裏切るとか考えたくないけど常に色んな可能性を想定しておいた方がいざという時心の防衛機構になるから……。
しかしこの映画、ワンピで例えるならバルトロメオがルフィを裏切るくらいの流れで、最後まで根底にある憧憬は残ったままだから本当に切ない。