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※ヘテロがどうとか
定期的に「色恋沙汰にしなくてもいいわ。解脱したわ」と思うんだけどやっぱり急に降りてくるのでメモっておく。
結構下の方向でゲスな話なので注意。
キッドが骨の髄までヘテロすぎて辛くなってくるキラー。
何ていうかキッドは世界の汚いところたくさん見てきて屈折してるだろうけど、性的嗜好は普通だと思ってる。普通って言ってしまうと差別的な意味合いを帯びてきてしまうけど、キッドの場合まず自分が男だから性的対象は女であるということに疑いを持っていなさそうで、「普通」以外が存在しているという意識すら持ち合わせていないと思う。
町でオカマを見かけてもそれは別の世界に生きてる別の生き物で、興味がないかもしくは嫌悪の対象ですらあるかもしれない。それはまあキッドに限らず大体のキャラがそうだろうと思うんだけど、キッドはまずそういう方面について考えることはなさそうだなあと感じる。何だろうね。キッドは口紅やらマニキュアやらヒール付きブーツやら纏ってるけど一切耽美な方向へ行かなくて、威嚇のための装いという印象しか受けない。私は。
本題に戻って、そんなキッドをうっかりキラーが愛情的な意味で好きになってしまったとする。うっかり。キラーもヘテロ族だと思うんだけど、「好き」という可能性が生まれたら一応そのことについて考えてみようとしそうな感じはあるんだ。そこでうっかり「好き」ということを前提にして過去の自分の行いや感情を省みて「あれ……?おれはキッドのこと好きなんじゃないか……?」って思い込んでしまいそう。うっかり。
そりゃ好きだろうけどその好きは友情的な意味なのか愛情的な意味なのか明確にカテゴリ分けされてるわけじゃないからわからないし、でもわからないってことはつまりそういうことでは……?との結論に至るキラーだよ。
そういう意味の好きかどうか判断する上で最大の関門が「ヤれるかヤれないか」だと思うんだけど、ここでは一晩悶々と考えた末「ヤれる」と踏んだキラーを前提としよう。朝起きたら世界が変わるわけですよ。
キッドが遠い。自分はキッドとは別の世界の生き物になってしまったわけだから。キッドはそんなこと知るよしもないから普通に接してくるけどキラーは端々で距離を感じて辛くなってくる。例えばキッドの「男とヤる」っていうことに対するイメージはそもそも「と」じゃなくて「を」なんだと思う。つまり「拷問やリンチの一種」であって、暴力と同じ。間違っても愛情から派生するものではないし、愛情に発展するものでもない。当事者になるとも思っていない。でキラーにしてみても本来は同じように考えてただろうから「好きだからヤりたい」という新たな概念に戸惑うわけだよ。いや「好きだからヤりたい」っていう流れ自体は理解してるけど男が男をヤるというのは暴力じゃないか?好きな相手なのに?あれでも普通は好きだからヤりたいんだよな……?と脳内で処理エラーが起こってる感じ。
大体札付きの無法者が急に「好きだから〜したい」という一般的な恋愛の進行に沿って行動するのも難しいのではないか。何か抱いた女は星の数って感じだけど愛しい一緒にいたい大切にしたいとかそういう情を含んだ恋愛経験は乏しそうな気がするよ。
そもそも海賊のありようとしては女性に対しても好きだからヤりたいわけではなくて(好みかどうかは考慮するとしても)、一晩限りヤりたいからヤるというのが正解なんだろう。わからんけど。実はどこかの島にルージュみたいな存在がいるかもしれないけど。そんなこんなで自分の想いは永遠に叶わないんだろうなと鬱々としていたところで、酒の席で他の仲間が監獄(インペルダウン規模ではない)にいた時男とヤったことあるわーと武勇伝的に語り出して、みんな酔いが回ってるので食いついてきて、そこでうっかりキッドが好奇心を起こして「1回試してみるか!」という棚ぼたじみた流れになる。
しかしそこはヘテロ100%、ベッドに上った直後「やっぱダメだな!笑っちまうわ!」とどめに「今度敵船の奴捕まえて試してみっかな」とかいうつぶやきが聞こえてきてショック受けるわけだよ。それはキッド的には仲間に意味なく「暴力」を振るうのはやだなってことなので、言ってみれば大切にされてるということなんだけど、キラーにしてみればヤることに対する捉え方が全く違ってるわけで埋めようもない溝を目の当たりにしてしまったことになる。でここからキラー決死の告白、結局なし崩し的に一夜を共にしてしまって……?!という話を考えたこともありました。