夕焼け病
キッドとキラーに夕陽を組み合わせたい病は多分不治の病だと思う。
何度でも何度でも言うけどキッドの輝きは野望のためなら死をも厭わないという崖っぷちの覚悟を燃焼させることで生まれていると思うんですね。
夕陽の沈む先は夜の世界=死の世界だから、キッドの状態はある意味前向きに終わりを指向していることにつながるんだけど、あくまで前向きなところがキモなんだよね。彼らの落ちていく水平線がワンピースであるのか、戦いの中で死力を出し尽くして散ることであるのか、それはわからないけどひときわ輝く瞬間に向けて突き進んでる様がやっぱり……夕陽だなって……。ところで最近のWJ。
キュロスとスカーレットの回想がね、もうね、あの1週だけで天国から奈落まで落とされたよ。夫婦になるために葬式まで挙げさせるスカーレット、レベッカがかわいいと涙するキュロス、祝福するリク王、その幸福感がすべて「おのれドフラミンゴ……!!!」という感情を増幅するために機能してね、本当に何ということをしてくれたんだ若様は。
こうして非道の行いが詳細に描かれることによってドフラミンゴヘの怒りが増していく一方、昔からの仲間には情があったり、番狂わせには焦りをみせたりと絶対悪にまでは振り切れない絶妙なバランス。段々得体の知れない強者から人間に近づいていってる。面白い……面白いよドフラミンゴ。あの程度では死んでないだろうし、簡易版バラバラの実みたいな感じで糸で繋がってるんだろうなと思う。まだまだこれからキュロスも傷つくんだろうなと思うんですが、早くレベッカと父と娘として再会させてあげてほしい。
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